「健診」は何のため?
こんにちは。
ヘルスコンサルタント
宮崎 光史です。
TANITAと言う会社を
知っていますか?
金属加工メーカーとして創業、
その後体重計やトースターなど
の製造をてがけ、いまや
「健康機器メーカー」として
食堂経営なども行っている。
その「タニタ食堂」が
如何にして出来たかについて
面白おかしく映画化したのが
「体脂肪計タニタの社員食堂」
と言う映画です。
この映画の紹介を
ニッセイ基礎研究所の三原岳准主任研究員が
面白い観点から紹介をされている記事を拝見させて頂きました。
映画では、体脂肪計を販売する
会社の社員が肥満では説得力が
無いとのことで、社内から
肥満を一掃するプロジェクトを
開始する、と言うことなのですが、
「会社の業績の為のダイエット」
と言うことですね。
「メタボ健診」は誰のため?
では、強制力が「国」から
来る場合はどうでしょうか?
2008年度から40歳以上の人に義務づけられている
「特定健診・特定保健指導」(通称メタボ健診)。
メタボ健診は腹囲などを計測して一定の数値を超えた場合、
医師や栄養士などが指導することになっています。
厚生労働省のウェブサイトには、
「日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防」
を目標に掲げています。
しかし、そもそもメタボ健診は元々、
2005~2006年に医療制度を大々的に見直した際、
首相官邸や財務省から「医療費適正化策を考えろ」
と迫られた厚生労働省が「窮余の一策」として
出した経緯があります。
医療費適正化=将来的な医療費を減らす為
と言うことですね。
しかし、健診自体の効果が検証されないまま、
メタボ健診を強化する動きが強まっています。
例えば、国民健康保険についても、
メタボ健診率が高い自治体に
予算を多く分配する制度がスタートしました。
「企業や自治体が払う金をへらす為」
に構成員にメタボ健診を強いている
状況になっている、と言うことです。
「定期健康診断」は誰のため?
しかし、これに付け加えると、
会社勤めの方が毎年行っている「定期健康診断」
これも、実は「皆さん自身の健康」が
目的とは言えない側面があります。
そもそも、1年に1回健康診断を
強制しているのは、世界でも
日本くらいと言われています。
これも、実は企業の
・労働生産性の向上
・業績の向上
・イメージアップ
などが目的とされています。
あなたは何の為に生きていますか?
「目的が違っても、定期的に
チェックしてもらえるなら良い」
と言う見方もあるかも知れません。
しかし、あなたは何のために
生きているのでしょう?
「国」のため?
「企業」のため?
そうです、と自信を持って
言える方は少ないのでは無いでしょうか。
これから、人生100年の時代と
言われており、生きる目的の
「企業」に依存したまま人生を
最期まで送ることは難しいことは
火を見るよりも明らかです。
あなたは
「歯車としての生産性を維持」
したいですか?
おそらくそういう考えでは、
1回目の退職後の体力低下や認知力低下
により要介護となり、施設に入り
亡くなっていくと言う、
現在多い形の老後を過ごされる
かと思います。
この様な形の老後では、
最後に苦しく辛い思いを
するのは、皆さん自身だけでなく、
皆さんの家族です。
「自分の夢を実現する為に
その基盤である健康を維持する」
と言う認識が
これからは大切になります。
もちろん、健康診断や
様々な病気の検診を受けるな
と言うつもりはありません。
しかし、検査値が基準値内
だからと言って、体の中に
病気の芽が全く無いとは
言えないのが現状です。
健康的な生活習慣/環境で
病気を軽減させられる
「日々の生活習慣/環境」が
病気の芽を育てるとともに、
病気の芽を小さくしたり、
場合によっては消すことさえ
出来ると言うのが、
最先端の予防医学研究では
分かっています。
自分の夢の実現の為に
健康的な生活習慣/環境を
日々実践することを心がけ、
たまに健康診断や人間ドックを
受診しながら、調整していく。
そして、必要な時には
病院受診をして対症療法を
やってもらう。
これが、これからの時代に
必要な意識だと思います。
あなたの人生の夢はなんでしょう?
出来ることから
始めてみませんか?
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