ソーシャル・ガストロノミー

こんにちは、Dr.Kこと
宮崎 光史です!

ソーシャル・ガストロノミーとは?

Facebookのタイムラインにて
流れてきたこのニュースで
初めて知りました。

セレブシェフがメディアから消え、「食で社会課題を解決する時代」が来る:朝日新聞GLOBE+

一般人に料理を教えるテレビ番組は、日本をのぞけば消滅した。 失望する必要はない。食が社会を変える新たな時代が始まった。 テレビに出演するセレブなシェフという存在は、そろそろ終わりなのだろうか。少なくとも日本以外の世界ではそうなってきたと考え始めている。 イギリスのキング・オブ・テレビシェフ、ジェイミー・オリバーにとってはひどい1年で、最近の経営難から自身のレストラン22店を閉めることになった。

イギリスのカリスマシェフ、
Jamie Oliver氏のレストランチェーンの
経営破綻を例に出し、

「一般の人に向けて毎日の料理を教えるというテレビ番組の考え方は消滅した。」
と断言しています。

そしてスカンディナビア地域が発するメッセージが、
「人と食との関係をより広い世界で発展させていく次の段階が『ソーシャル・ガストロノミー』になる」
と言うことだと言うのです。

「食や農業、料理を使い、社会・環境課題で先進的な取り組みをしていく。
経済的に苦労している人たちが住む地域で共同キッチンをつくり、
質が高く健康的で安価な食事を提供する。」
と言う取り組みだそうです。

そもそもガストロノミー Gastronomy とは

語源・起源はフランスの食文化にある。
日本では美食術美食学とも訳されることが多い。
贅沢あるいは先鋭的な料理を調理して味わうことだけを指すと理解されがちだが、
それらは分野の一部にすぎない。
ガストロノミーとは、料理を中心として、様々な文化的要素で構成される。
すなわち、食や食文化に関する総合的学問体系と言うことができ、
美術や社会科学、さらにはヒトの消化器系の点から自然科学にも関連がある。
(Wikipedia 2019年08月15日掲載情報)

と言うことですが、
David Hertzと言うブラジル人シェフが、
食やガストロノミーに関わる重要な話題に対して
人間を中心にした解決策をともに作り上げていく為の
開かれた多次元的な空間が必要だと言うことで、
2006年にGasromotivaと言う活動を開始しました。

そして、2018年1月にダボスにて開かれた
世界経済フォーラムにおける
世界食糧計画 World Food Programのテントでの
特別朝食セッションにおいて、
Gastromotivaは他グループと共同で
食を通して
・社会の不平等
・食育の向上
・食糧廃棄の減少
・職業支援
を目指す運動として
Social Gastronimy Movement(SGM)

を提唱したのです。

SGMの行動目標としては、

  • ソーシャル・ガストロノミーの共通目標により、個人と組織を結び付ける

  • 習慣や行動を変えるために家庭を鼓舞する

  • ソーシャル・ガストロノミーを通じて、企業がより社会的かつ持続可能なものになるよう支援する

  • 世界中のソーシャル・ガストロノミーへの取り組みをサポートする

  • 購買決定の一部としてソーシャル・ガストロノミーを用いて消費者行動を変える

  • 素晴らしい実践例の共有

と言うものが挙げられています。

2020年東京オリンピックでも
食を通じて社会問題に取り組むパートナーを
募集しているとのことです。

そしてこの活動で重要なのが、
「境界の無いコミュニティ」を広げる
と言うことです。

社会的地位による壁を取り払い、
それぞれの立場から相手を尊重した
意見交換が出来る場を作ること、
と言うことです。

この様な活動にヘルスコーチ、ヘルスドクターが
積極的に関わることで、
今までの食糧援助の様な
貧困者への糖質過多な不健康な食事配給
では無く、自然で健康的な食事が
当たり前と言う環境を作っていく
手助けが出来るかと思いました。