健康には「個人差」が大切
こんにちは!
ヘルスドクター
健康実践支援専門医師
宮崎 光史です。
「○○の推奨摂取量/バランス」
と言う様な質問をされることが
度々あります。
ネットやメディアにも
多くの情報がありますが、
実は個人差が結構あります。
もちろん、何らかの症状がある場合、
それを改善させるをする為の目安としての
制限値はありますけどね。
遺伝子検査などを行い、
個人の傾向を推測することも
出来ますが、基本的には
実際に摂取しながら
実際の体調の変化を確認する
ことが大切になります。
例えば健常人の場合には
摂取カロリー換算あるいは
摂取重量換算(やりやすい方で結構です)で
20-25%程度の蛋白質
の摂取が望ましいと
言われていますが、
実際には
・40%程度の方が体調が良い
・15-20%程度の方が体調が良い
と言う方もいます。
完全菜食を勧める方には
5-10%で十分と言う方もいますが、
それがあなたに合うかどうかは
別問題と言うことです。
「糖質制限」が良い悪いと
言う記事もよく見かけますが、
「糖質過剰」が問題なのは事実。
ですから、「甘い物」を
常食/習慣的摂取することは
やめましょう。
本質的な糖質制限は
それをしっかりやった上での
話になります。
しかし、
「糖質完全ゼロ」を目指しても
事実上困難ですし、合わない方も
多いのでは無いかと思います。
夜に適度な量の良質な糖質を
摂ることが身体に必要な方も
いますし、良質な睡眠に良い
と言う研究もあります。
ビタミンやミネラルの
必要摂取量についても
一般論的な最低摂取量は
公的機関が提示していますが、
実は個人の環境や体調、
嗜好品や常用薬剤などで
大きく変わってきます。
環境、嗜好品、薬剤使用により
活性酸素や毒物の代謝の為に
微量栄養素が消耗されることで
最低摂取量はクリアしていても
相対的に不足になる場合も多い
と言うことです。
ですから、
自分の生活や環境に応じて
必要な栄養素はしっかりと
サプリメントなどで補給する
と言うことも大切かと思います。
もちろん100%食事から摂れたら
理想ではありますけどね。
ただ、
サプリメントを摂っているから
暴飲暴食、添加物入りの加工食品ばかり
食べても大丈夫
と言うのはやめましょう。
サプリメントは
あくまで栄養補助として
使うためのものです。
自分にあった
・蛋白質(Proteins)
・脂質(Fats)
・炭水化物(Carbohydrates)
のバランスを見つけ、
・微量栄養素(ビタミン・ミネラル)
・食物繊維
・ファイトケミカル(植物栄養素)
を意識した食事をした上で
必要なサプリメントを
必要な時に使用する
と言うのが適切な使用
かと思います。
ただ、個別の栄養素だけを
あまりに偏って摂取すると、
結局は他の栄養素を
相対的に不足している状態に
してしまうので注意しましょう。
そして、
普段はその様な生活を
しっかり心がけている
のであれば、
たまには糖質食品などを
食べてみても大丈夫です。
習慣的に継続摂取することが
問題であり、普段適切な
生活で身体が整っていれば、
1-2回程度の影響はすぐに
回復することが出来ます。
もちろん食べたくなければ
無理に食べる必要もありません
けどね。(笑)
これもまた、
「主治医はあなた自身」
と言うことに繋がります。
でも、
暴飲暴食し喫煙飲酒しているのに
健康で長生きしている人もいます!
と言う意見もあるでしょう。
どうしてだと思いますか?
実は、
生活習慣/環境の影響は、
2-3世代に渡って影響する
ことが分かってきています。
もちろん素晴らしい遺伝子を
持っていると言う場合も
あるでしょうが、
その様な場合の多くは、
祖父母世代あるいはその前の世代の
生活習慣/環境が素晴らしく、
その方への負の遺産が限りなく
ゼロに近かったと言う場合が殆ど
なのです。
そしてたとえ
あなたの両親、あるいは祖父母の
生活習慣が良くなかったとしても、
自分の努力で
より良くすることは可能
です。
そして、その努力は
子や孫の世代への素晴らしい遺産
となるのです。
ですから、
あなたは自分だけでなく
「子や孫の主治医」
であると言う側面もあるのです。
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