「荏胡麻(えごま)と胡麻」
昨日は、食用油脂の分類について
不飽和脂肪酸のω3、ω6、ω9
飽和脂肪酸の長鎖、中鎖、短鎖
と言うものを説明させて
頂きました。
今まで説明していく中で
胡麻油はω3ですよね?
と言う方もいらっしゃいました。
荏胡麻(えごま)油はω3が多く
胡麻油はω6が多いのですが、
名前が似ているので
混乱されるのも仕方ないです。
と言うことで、今回は
荏胡麻の胡麻の違いについて。
【胡麻】
胡麻は生物学的には
ゴマ科ゴマ属の一年草。
考古学の発掘調査から、
紀元前3500年頃のインドが
栽培ゴマの発祥地とされています。
煎り胡麻を絞り
香り高く仕上げた焙煎油、
生の胡麻の実を絞る
白胡麻油があります。
では、その胡麻油の成分は?
胡麻100g辺り
・飽和脂肪酸:14.2g
・ω9不飽和脂肪酸:39.7g
・ω6不飽和脂肪酸:41.7g
と言うことで、
ω6が一番多く含まれる
とされているのです。
意外にω9も多いですね。
【荏胡麻(えごま)】
生物学的にはシソ科の一年草。
青紫蘇と同種の変種で、
東南アジア原産とされています。
では荏胡麻油の成分は?
荏胡麻100g辺り
飽和脂肪酸:3.34g
ω9不飽和脂肪酸:6.61g
ω6不飽和脂肪酸:5.1g
ω3不飽和脂肪酸:24g
と言うことで、
ω3が多く含まれる
とされています。
もちろん、細かい品種や
栽培地、季節、商品により
構成脂肪酸にはバラツキが
あるのも事実です。
・荏胡麻≒青紫蘇、油はω3が多い
・胡麻=胡麻、油はω6が多い
全く別物ですので、
気をつけましょう!
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