動物性食品、植物性食品への古来ホリスティック医学の見解
あけましておめでとうございます。
ヘルスドクター
健康実践支援専門医師
宮崎 光史です!
2019年もよろしく御願い致します。
さて、2019年最初の記事ですが、
「動物性食品は悪」
「植物性食品なら糖質は無制限でOK」
などと言う極端な情報があります。
いずれも主張する食事法を
実践する人が病気が改善し
より健康にスッキリする
と言うことを言われています。
ところが、
この矛盾する様な主張ですが、
インドの伝統医学アーユルヴェーダの
考えが実はひとつの答えの様な
気がしたので共有させて頂きます。
もちろん、
アーユルヴェーダが完全無欠な理論
と言うつもりは毛頭ありませんので、
誤解なき様お願い致します。
アーユルヴェーダにおいて
食事はとても重要視されます。
その際、
未消化物「アーマ」の蓄積が
様々な不調や病気の原因とされ、
食べ合わせにも独特の理論があります。
食べ物による消化の速さの違いは
様々な見解があり一定した結論はありませんが、
アーユルヴェーダでは
・動物性食品(肉・魚):12時間以上かかる
・炭水化物:2-3時間
・乳製品:1-2時間
・果物:20分程度
・野菜:30分-1時間程度
と言われている様です。
細かいことはもしかしたら
流派や文献などで異なるかも知れません。
しかし大まかな決まりとして
消化の遅いものを食べた後に
消化の速いものを食べると
本来消化吸収されるべきモノが
消化管内に長時間とどまり
腐敗することによりアーマの
原因となるとされているのです。
そして、
健康的なイメージの食べ合わせも
アーユルヴェーダでは良くないと
されていたりするのです。
【フルーツとヨーグルト】
実はヨーグルトは
アーユルヴェーダでは
消化が遅いとされます。
ですので、
消化の速いフルーツと
組み合わせることが
アーマの原因とされるのです。
【小麦と乳製品】
これも消化が悪くなる組み合わせ
とされています。
ピザやクリーム系のパスタ料理
などが当てはまりますね。
【動物性蛋白質と乳製品】
これも消化不良を起こす組み合わせ
と言われていますので、
肉入りクリームシチューなどは
消化が悪いと言うことですね。
【動物性蛋白質と炭水化物】
実はこの組み合わせも
消化が悪くなると
されているのです。
と言うことは、
アーユルヴェーダの考え方では
・低糖質高蛋白質食
・完全菜食主義(糖質制限なし)
のどちらも間違ってない
と言うことになります。
アーユルヴェーダ自体は
ギリシャ・アラビアの
ユナニ医学
中国大陸の中医学
と相互に影響しながら
発展し世界三大伝統医学
と称されます。
紀元前の時代から既にあった
考え方が、最近注目されている
人体をホリスティックに診て
根本原因にアプローチする
予防医学と同じことを
経験的に導いていたことを
考えると、大変素晴らしいこと
の様に思います。
21世紀の現代には
紀元前には無い知識や情報も
ありますので、古典的な
アーユルヴェーダが全て
正しいわけではありません。
事故での外傷や心停止の際に
脈などで体質を診て…
なんてやってる暇はありませんしね。
実はアーユルヴェーダにも
伝統武術とともに伝わる
外科的なモノもあり、
怪我は外傷はそれでかなり
対応出来るのですが、
それは置いておきます(^_^;)
ただ、最新の知識とともに
この様な素晴らしい経験知も
有効に活用したものですね。
付け加えておくと、
食品アレルギーのある方は
また別の話になりますので
御注意下さいね。
正しい知識を持って
健康を維持強化
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