食事と精神状態
こんにちは、Dr.Kです!
健康的な食事は感情にも好影響 腸内細菌の働きか
https://www.jc-press.com/?p=3467
というニュースを見つけました。
米消費者情報誌Consumer Reportが
「食べるものがあなたを幸せにする」と題したレポートを公表し、
様々な最新研究を紹介していると言います。
2019年年4月に欧州の栄養学術誌で発表された研究では、
健康的な食事(農作物、全粒粉、ナッツ、オメガ3脂肪酸の豊富な食事)を取っている人ほど、
うつ病が少ないことが判明。
心理学系医学誌で発表された16の研究の
被験者約4万6千人分のデータを分析した研究では、
食物繊維の豊富な野菜を取っている成人は
うつ症状を起こしにくかったと言います。
Consumer Report誌では腸脳相関に注目し、
特に腸内細菌による可能性を指摘。
Nature Microbiology誌に昨年2月に発表された研究によると、
うつ状態の人は腸内の善玉菌・悪玉菌のバランスが悪いことがわかった。
「超加工食品」(ソフトドリンクやインスタント食品、加工品のチキンナゲットなど)が
多く使われた食事は肥満や心血管疾患にリスクが上昇。
European Journal of Nutrition誌で5月に発表された研究では
超加工食品を最もよく食べるグループは
少量しか食べないグループよりも、
うつ病のリスクが33%高かったと言います。
これらの報告は、
ドーパミンやセロトニンの多くが消化管から
分泌されていると言う知見を裏付けるものであり、
腸内細菌や腸内環境の状態と相関している
のは間違いないと思います。
そしてこの記事で推奨されているのは
以下の様なこと。
各項目後のコロンの後のコメントは
自分が書きました。
- 少しずつ実践する:デザートを少量の冷凍ベリーとダークチョコに置き換えるなど小さな変更から導入。
- ホールフードに注目する:なるべく食材を丸ごと食べ、高度加工食品は避ける。
- 食品の原材料ラベルを確認する
- 果物・野菜をとる:果糖、炭水化物の摂り過ぎに要注意
- 腸内細菌のバランスを整える:発酵食品、水溶性食物繊維、適度な運動、メンタルケアなど
- 地中海料理を参考:野菜、果物、全粒粉、魚介類、ナッツ、エキストラバージンオリーブオイルを使った料理
まだまだ人間の科学知識では
分からないことが多いですが、
どうやら腸内細菌や腸内環境と
精神状態は密接な関係がある、
と言うことは間違いない様ですね。
常在菌をむやみに殺菌除菌する
と言うことは
自分達の健康をも蝕んでいる
と言うことに
はやく気がつくべきかと思います。
常在菌に優しい生活を送る意識が、
身体や精神を健康にするとともに
自然と環境にも優しい生活になります。
少しずつでも
取り入れてみませんか?
ディスカッション
コメント一覧
こんには。
お世話になります。
腸脳相関は非常に密接な関係であるようですね。
石黒先生のユーチューブでは、コルチゾールやアドレナリン、さらに迷走神経の関与などとかなり詳しく話させていますが、一般の方には少し難しいかもしれません。
宮崎先生は一般の方向けに分かりやすく解説されているので分かりやすいです。
生意気な事を書いて申し訳ございません。
これからも宜しくお願い致します。
八木さん
コメントありがとうございます!
全然生意気では無いですよ。
実は細かい話になってくると、
「研究結果」とそれらから想像される
「仮説」などが組み合わさっていることが多いですので、
時代の変遷で「昨日の常識は明日の非常識」の様なことが
起こってもおかしくない世界です。
石黒先生が対象とされている方は、
その様な細かい知識が無いと満足されない層
なのかと思いますが、
「その様な説もある」程度の受け止め方が
無難かと思います。
ありがとうございます
今後とも宜しくお願い致します
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