「本当は危ない植物油」
脂質生化学がご専門の薬学博士
奥山治美先生による著書です。
奥山先生は、脂質生科学者として
多くの動物実験や免疫学的な観点
(人での調査)に基いて、
健康に良いあぶら、悪いあぶらの
判定をしてきました。
それらの研究結果が載っている、
企業側に都合の悪い論文は、
ほとんど無視されているとのこと。
そして、実は食用油脂の問題は、
畜産業全体と深く関わっています。
肉、卵、乳製品などを
安価に供給するための飼料として、
油糧種子(大豆、菜種、コーンなど)が
広く使用されています。
そして、
我々が日常食用にしている油脂は
実はそれらの副産物だそうです。
豚や鶏のエサの残りカスを、
食用油として再利用して
コスト削減を図るという
合理的な目的のためとのこと。
油脂メーカーだけでなく
畜産業界も含めた
社会の枠組みに関わる
重大な問題であるため、
なかなか外部から変えることが
できないのが現状です。
本書は、
植物性油脂の危険性を
データを元に解説し、
植物油の正体とその作用を
まとめた一冊です。
内容を紹介しようと
思いましたが、
既に書評されている
サイトを見つけましたので、
そちらを御紹介させて頂く
ことと致します。
安全なあぶら、危険なあぶら
の提示もありますが、
油脂研究の第一人者が出した
結論に、なんとも言えない
気持ちになりました。
そして、畜産でなぜ自然飼育、
牧草飼育の必要があるのか、
やっと分かった気がします。
まずは書評サイトを読んで頂き、
興味があれば是非御一読下さい。
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