「がんはランダムな突然変異だけが原因…では無い?」
2015年に発表された
がんはランダムに発生する
突然変異と言う不運による
とする報告がありました。
生活習慣/環境は全く関係ない、
つまり好き勝手に生きても
理想的な生活習慣と環境で
生きても変わりはないのであれば、
好き勝手に生きた方が
楽しいですよね。
しかし、それはがんに限っての
話であり、その他の慢性疾患は
生活習慣が影響していることは
疑いの余地がないです。
そして、今度は逆に
2016年10月にオランダの
研究者グループが、
「不運が積み重なった
という考え方では、
それぞれの臓器の
がんのかかりやすさの違いを
説明できない」と
結論づけたと言う
ニュース記事です。
これらの研究、がん患者の
遺伝子変異の解析をしている
訳ですが、その変異が突然変異か
他の因子が絡んでいるか、
を論じています。
が、既に遺伝子が病気に
与える影響は
全ての病気では25%、
がんに至っては3%
と言うことがわかっています。
ランダムな突然変異に対しても、
修復またはアポトーシス
と言う元々備わっている
メカニズムを最高に引き出す
環境に身体があるか無いか、
で結果は変わります。
生活習慣/環境が老化や発病に
与える影響が大きいことも
一卵性双生児の研究で
報告されています。
起こってしまった変異だけを
見て、それが偶然のモノか
何かが影響したものなのか。
そこを議論するのは学術的には
とても有意義なのかも
知れませんが、果たして
一般の方々の予防や患者さんに
とって、なんの意味があるのか?
と、疑問に思ってしまいました。
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