【本当にその解熱剤は必要ですか?】
こんにちは!
ヘルスドクター
健康実践支援専門医師
宮崎 光史です。
38.5℃を超える発熱が
自己免疫機能活性に
重要な役割を果たす
と言う報告が
中国科学院
上海生化学細胞生物学研究所(SIBCB)
のJianFeng Chen教授の
グループにより
医学雑誌Immunityに
発表されました。
https://medicalxpress.com/news/2019-01-fever-immune-cells-infections.html
分かりやすくまとめると
「体温が 38.5℃以上に上がると、
リンパ球の一種、T細胞の中で
ヒートショックプロテイン(HSP)90
の発現が活性化し、
炎症部位への接着を促進する
インテグリンと言うリンパ球表面
に発現する分子に結合し活性化、
感染部位への遊走が促進される」
と言うモノです。
そして、
「38.5℃以上でないと
HSP90の発現は活性化
されない」
のです。
この体温は大抵の病院で
解熱剤が使用される基準
なのです。
多くの病院で
患者さんが入院すると
出される「指示書」には
「発熱時指示」と言うのが
雛形として入っており、
入ってないと看護師から
確認や入力促しの連絡が
来るのが普通です。
患者さん自身の免疫機能が
活性化するのを、
解熱剤使用によって
必死に医療者が阻止して
更に薬を使っている皮肉。
身体は馬鹿ではありませんので、
実はしっかり保温して
発熱を手助けしてあげると、
活性化した免疫力により
感染が一段落すれば
発汗などが起こって
自然に解熱します。
発熱=悪と言うイメージが
皆さんに刷り込まれている
と思いますが、
本当に怖いのは、
強力な解熱剤で熱を下げた
際に身体自身が必死に
免疫力を活性化させようと
発熱機構をフル回転させる
ことで起こる反跳性の
異常高熱による
痙攣や意識障害なのです。
もちろん
本当に必要な場面も
あるかも知れませんが、
ほとんどの利用状況で
むしろ身体の邪魔をしてる
と言う事実は認識しておく
ことが大切です。
あなたは安易に
解熱剤を使ってませんか?
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